高見島
高見島は多度津町の西北7.4kmの沖合いにあり、浦・浜の二つの集落と板持集落跡からなる小島です。
大聖寺
傾斜地の集落の中を散策していると、風情のあるお寺や神社を発見できます。小さな島にもかかわらず、島内には1ケ寺、1神社があります。
石垣の集落
島の大半が山という高見島では、その傾斜を利用して家を建てています。浦集落は約30度という急な傾斜地に、高い石段を階段状に築いて集落を形成しています。
高見八幡
浜集落の高見八幡には、模型和船が1755年(宝歴5年)に奉納されており、この模型は弁才船の縮尺10分の1の精巧な模型で、享保年間以降の特徴をはっきり示しています。
*現在は多度津町立資料館に展示(県指定文化財)
龍王山
龍王山(297.3m)には、宮があり雨乞いや大漁祈願の祭りが行われています。また、山頂からは弥生土器が見つかっており、弥生時代の高地性集落があったとされています。頂上付近にある龍王宮社叢は県指定文化財となっています。
佐柳島
佐柳島は多度津町の西北14.8kmの沖合いにあり、本浦・長崎の二つの集落からなる小島です。
八幡神社
本浦に位置する八幡神社には、1824年(文政7年)奉納の北前船の模型があります。交易を成業としていた当時の佐柳島の人たちのようすを偲ぶことができます。
大天狗神社
つづら折りになった石段を登り、山頂まで行くと、珍しい大天狗の石像があります。参詣すると、失せ物が見つかり、また、泥棒除けにもなるという言い伝えがあります。
両墓制
佐柳島・高見島ともに土葬の風習のなごりからか埋め墓と参り墓の2つの墓で構成された両墓制になっています。特に長崎の埋め墓は埋葬した上に浜辺の丸い石をごろごろと盛り上げて作られており、日本の埋葬の歴史を知るうえで大変貴重です。
盛土山古墳
築造時期は5世紀末と推定され、墳頂から組合式の箱式石棺が見つかっており、銅鏡や勾玉などが出土しました。(1976年(昭和51年)県指定史跡に指定。出土品は東京国立博物館にて保管)